【技術書レビュー】Xcode9 - iOSアプリ開発集中講座
今回は、久しぶりにSwiftの学習を再開した時に僕がお世話になった
のレビューを書いていきます。
iOSアプリ開発集中講座:良かった点
実戦形式
全部で7章あり、その全てがサンプルアプリの制作。
一般的な書籍の場合、文法やメソッドやクラスの説明を丁寧に解説しているのがほとんど。
だが、全ての章がサンプルアプリ制作なのは珍しく、初心者にとてもおすすめ。
プログラミング学習を加速させるのに必要なのは、圧倒的な実戦経験。
現場ではアプリやサービスを制作するのだから、自分でそれらを制作する経験が必要。
文法なんて大した量じゃないし、そのために丸々一冊分かけて取り組むのは非効率。
だから、サンプルアプリで実戦を通してスキルを高める方法はとても有効。
本書は、完全なる実戦書なので、ダラダラと説明している文法書よりもおすすめ。
掲載されているサンプルアプリの種類が豊富
一部を紹介すると、
- 地図アプリ
- カメラアプリ
- Web上から情報やURLを取得するアプリ
など、公式のアプリでも使われるような機能を搭載したアプリも含まれている。
よく初心者に勧められるのが、
- 電卓アプリ
- 時計アプリ
などの低レベルなものばかり。
作れたとしても、そこまでの成長は得られない。
だが、本書は解説も丁寧だから、初心者でもコツコツ進めれば、理解できる内容になっている。
最初は苦戦するが、最後までやり抜けば、相当な進歩が得られる。
基礎編と応用編
ただサンプルアプリを作るだけじゃ物足りない方のために、基礎編と応用編の2つがある。
まずサンプルアプリを作り、それに他の機能などを実装するのが応用編。
機能追加の技術も学べ、レベルの高い技術も学べて、一石二鳥。
例えば、タイマーアプリの章なら、
- 基礎編:タイマーアプリを作る
- 応用編:アラートを実装する
など、一歩踏み込んだ内容になっている。
サンプルアプリに新たな機能を実装する手順も素晴らしい。
iOSアプリ開発集中講座:悪かった点
2日で終わるわけない
前半の全3章を1日目、後半の全4章を2日目で終わらせるつもりで出版されているのだが、たった2日では終わらないでしょ、これ。
初心者は知識も経験も全くない状態だから、サンプルアプリでも幾度も苦戦する。
特にエラーにぶつかったら、解決するまで時間を無駄に消費する可能性がある。
もしくは、理解できないコードを理解しようとして唸ることも。
と考えれば、2日で終わらせるには無理がある。
僕の場合、5,6日ぐらいかかった。
まとめ
どんな分野にしろ、成長速度をあげるなら、基礎よりも実践あるのみ。
仕事や現場では実践をするのだから、早い段階で実践経験を積んでおけば、早いスピードでスキルアップが可能だ。
本書を卒業したら、自分でアプリを作るもよし、新たな書籍で学ぶもよしだ。
とにかく、実践に特化した本書は、初心者なら絶対買うべき。