【9/29】まつもとゆきひろの講演で学んだこと

 

9/29日にサポーターズが主催の、まつもとゆきひろの講演をWeb中継で視聴したので、その内容を備忘録として記述します。

 

ど素人が書いた記事なので、内容は期待しないでください。

 

その1:あらゆることに役立つ勉強術

 

学んだことは抽象化せよ

 

世の中に存在するあらゆる物事は複雑です。

 

100%も完璧に理解することは非常に困難で、物事における初心者は理解するのが億劫になります。

 

じゃあどうすればいいかというと、抽象化すればいいのです。

 

抽象化とは、物事の注目すべき点や特徴だけを把握する手法です。

 

プログラミング言語を学ぶ際、メソッドの仕組みやデータの移動など複雑な工程を目にします。

 

スマホのカメラを起動したり、データベースからデータを取得することは一見単純に見えますが、それをコンピューターに命令するには複雑怪奇なコードを書く必要があります。

 

全くの初心者の場合、そのコードの変数やメソッドの意味を完全に理解しようとしますが、プログラミングを学んだ人からすれば、それは正しい学習方法ではありませんよね。

 

人は基本的に難しいことを考えるのが苦手です。

 

少なくとも、物事の背景となる前提知識、つまり過去に学んだことを身につける必要があります。

 

その前提知識こそ、抽象化した知識なのです。

 

しかし、知識を抽象化したとして、何の意味があるのか?

 

それは、類似性(パターン)を抽出することです。

 

類似性(パターン)を抽出せよ

 

人間は機械と違って創造的な行いをしますが、0から革新的な何かを生み出せるほど優れた生き物ではありません。

 

世間でよく言われる”イノベーション”は、異なる分野の知識が融合して起こる新しいものを作り出すことです。

 

他にも、ある問題に遭遇した時、過去に同じような問題に直面した経験があると、難なく対処できたり。

 

つまり、抽象化によって物事のパターンを身につけることで、この先で遭遇するであろう困難に対処できるのです。

 

人間は人工知能のように何百手先の指し手を記憶することはできません。

 

だからこそ、抽象化によるパターン認識の学習が求められているのです。

 

その2:社会における二元論 

 

社会にはいくつもの対立構造があります。

 

まつもと氏が挙げたものでも、

  • 学生VS社会人
  • 満点VS満点なし
  • 苦手克服VS得意を伸ばす
  • 記憶VS把握
  • 試験VS常在戦場
  • 一次元VS多次元(縦横に広がった多様なスキルを持ってるか)
  • メインVSサブ(仕事は未来のための勉強なのでサブ)
  • 安定VS変化 

このようにたくさん存在します。

 

左が古い時代とすれば、右は新しい時代に求められるものです。

 

上記の対立構造を説明していくと、

  • 学生は、満点を目指し、苦手克服をし、記憶を頼りにし、戦場が一時の試験で、5教科のスキルのみで、学業がメインで、安定を求める
  • 社会人は、満点を求めず、得意を伸ばし、理解と把握を重んじ、常に戦場に身を置き、多次元なスキルを保有し、仕事を成長するためのサブと捉え、変化を好む

ということになります。

 

社会問題、環境問題、人工知能が溢れる時代を生きるのなら、どう考えても社会人に求められる生き方が適しています。

 

例えば、

  • 社会には完璧な答えなど存在せず
  • 好きだからこそ継続して上達できる得意分野に集中
  • 抽象化を伴う理解と把握で学ぶ
  • 縦横無尽のスキルで他社との差別化を図る
  • ワークアズライフ

など、どれもLIFESHIFTや多動力で言われることばかりです。

 

エンジニアに限らず、いつの時代でも生きるには、新たな生き方にSHIFTしなければならないということです。

 

その3:学ぶ目的を達成するのに必要なもの

 

人が学ぶのは明確な目的や夢があるからです。

 

その夢とは、

  • 成功
  • お金稼ぎ
  • 人間関係の構築
  • 楽したい
  • 好きなことで生きる

など様々です。

 

自分が抱く夢に近づくには、いろんな方法があります。

 

しかし、まつもと氏が挙げる方法とは、

  • 評価される
  • 尊敬、尊重される
  • 自分を内省する 

ことです。

 

評価、尊敬、尊重される

 

知名度と価値は交換可能、とまつもと氏は言いました。

 

確かに、商品やサービス自体に革新的な材料が使われてなくても、それらを扱う企業やグループの知名度(ブランド)でバンバン売れているケースは存在します。

 

高級ブランド店の時計や服がまさにそうですよね。

 

スタバやマックも世界的に有名なブランドを持つからこそ、今もチェーンのトップを走ってるのでしょう。

 

上記のことは、人間にも当てはまります。

 

高評価されるほどのスキルを持ち、尊敬されるほどの人格を持ち、尊重されるほどの人間性を持つ人は、ネット上において存在感を醸し出しています。

 

例えば、クラウドファンディングという資金調達ができるサービスがあります。

 

実現したいプロジェクトの詳細、責任者の志や目標、それらを読んでユーザーは資金を投げる。

 

つまり、ユーザーが興味を抱く魅力的なプロジェクトを発案したスキル、プロジェクトに抱く信念を持つ人間性、プロジェクトを通じて素晴らしいことを成し得ようとする人格、ってことです。

 

言い換えると、高評価・尊敬・尊重の3つが合わさることで、クラウドファンディングで資金調達、お金という価値が得られているのです。

 

上記は極端な話でも、Twitterでのフォロワー数が多い人の影響力は高いのも、高評価が関係してるからでしょう。

 

尊敬・尊重されるかは不明ですが。

 

人から高評価され、尊敬・尊重される人間は、富や人間関係に困らないのかもしれませんね。

 

自分を内省する

 

学ぶことに”アウトプット”という言葉がよく使われます。

 

広義的な意味なので具体的なことは言えませんが、

  • 記事を書く
  • ツイートする
  • ノートに書く

によって得た情報や思考を整理することだとします。

 

僕が持ってる”アウトプット大全”では、

「アウトプットを伴わない学習は無駄である」

と明言されてますが、その通りだなと思ってます。

 

理由は、高校で習う英語の大半は読み書きだけであり、肝心なアウトプットである話す聴くが徹底されておらず、日本人の大半は英語を使えずに社会に出ているからです。

 

しかし、ただアウトプットするだけでは不十分です。

 

そこで必要になるのが、フィードバック(内省)です。

 

なぜなら、学習している(進んでいる)方向が本来の方向とはズレている可能性があるからです。

 

忙しい現代人は自分を内省する時間を十分に取れておらず、行動や思考の整理や見つめ直しができないまま、”埋没していきます”。

 

例えば、1度設定した計画をあなたは何度も変更する勇気がありますか?

 

1年前に抱いた目標と、今のあなたが抱く目標が全く同じと言えますか?

 

僕は違うと思います。

 

なぜなら、1年から今に至るまで、あなたはより多くのことを経験してきたからです。

 

例えば、”好きなことをして生きていきたい”を目標にしたとします。

 

好きなことが”楽すること”だった人が、その後の数年で心から好きになる仕事を見つけた場合、好きなことは変わります。

 

つまり、人は変わるってことです。

 

変わるからこそ、過去に設定した目標が本当に達成したい目標ではなくなるのです。

 

言い換えると、人が抱く未来の計画は常に変わります。

 

だからこそ、自分を内省し続けることが必要なのです。

 

その4:覚えておくべき7つのこと

  

まつもと氏がこれからを担う人たちに送る9つのことを言ってくれました。

 

(言葉つかいが雑になるのでご了承ください。)

 

モチベ

 

モチベは自然に上がってこそのモチベ。

 

無理に引き上げたりするのではなく、自然体で楽しめるモチベが理想的。

 

言い換えれば、楽しんでいるのなら、愚痴をつぶやくことはあり得ない。

 

時間管理

 

優先順位の高いものに時間を費やそう。

 

プライベートを犠牲にするのはオススメしない。

 

日々の仕事や学習におけるモチベを支えるのはプライベートでもある。

 

仕事をプライベートとして楽しむ人を除いて、仕事だけの人生はまず楽しくない。

 

プライベートを許さない職場はその人を尊重してない。

 

辞めてもいい。

 

アウトプット

  

インプットに比べてアウトプットは行うハードルが高い。

 

スマートニュースを読むのと、ブログ記事を書くのとでは、後者の方が手間がかかる。

 

質を重視するより、まずは行うことを重視せよ。

 

圧倒的な量の先に質が生まれてくるの。

 

回数が増えれば増えるほど、アウトプットに対するハードルは自ずと小さくなる。

 

結果、楽しくなる。

 

可塑性 

 

可塑性とは、変化すること。

 

変化できれば行動や思考の範囲が広がり、可能性は広がる。

 

あるプログラミング言語を習得すると、他の言語を習得する際、スムーズに習得できるように。

 

1度学んだ分野の知識は、他の分野へと変化する際に役立つ。

 

基礎を抑える

  

コンピューターサイエンスは陳腐化しない学問。

 

コンピューターの仕組みを説明した学問である。

 

ゆえに、エンジニアの職に就く人に役立つであろう。

 

英語を身につける

 

英語ができれば18億人の人間と話せる。

 

言語や技術の最新情報は大抵が英語による情報ばかり。

 

つまり、選択肢が圧倒的に増える。

 

ネイティブレベルでなくとも、読む・雑談・講演、ができればOK。

 

どれだけ英語を接する機会を増やせるか。

 

場数、経験数が上達の鍵。 

 

コンフォートゾーン

  

安心できる幸せな空間。

 

現状維持に身を置く人間は、この領域にとどまっている。

 

変わることには恐怖や不安がつきまとう、つまりこの領域を抜け出すこと。

 

成長するためには変わることが不可欠で、この領域を脱しなければならない。

 

安心に満足せず、変化を求めろ。

  

まとめ

 

今回の講演会では、プログラミングの話より、勉強法に関する内容でした。

 

それも、あらゆる分野に通用する勉強です。

 

内容が成功者っぽく見えたかもしれませんが、講演を直接視聴した僕からすれば、話し方や進め方はどれも日本一のプログラマーにふさわしいものでした。

 

まつもと氏は言いたいのは、

変化を求めること

じゃないかと思います。

 

人工知能が訪れる未来を生きるためにも、変化を求めましょう。